こんにちは!
きんぎょです。
ロシアがウクライナに侵攻したことによって、世界の株式市場は荒れに荒れております!
ボラティリティも最高潮!
ドイツDAXなどは、先日一時5%も下落した場面がありましたね!
ぴぃえええええ!
指数で5%下落って・・・
ヤバくないですか!?
指数ですよ、指数!
久しぶりに見たね!
5%なんて!
コロナショック以来やで~!
しかし!
世界は広い!
今回の事件によって、驚異的に下落した指数というものが存在します!
DAXの-5%なんて目じゃないよ!
その下落率・・・
なんと!
1日で最大-50%!
重ねて申し上げますが、個別株ではありませんよ!
指数です、指数!
一体どこの国の指数なの!?
それは・・・
ロシアRTS指数です・・・
記録的な下落率!
ロシアがウクライナに侵攻を開始した、2/24のRTS指数ですが、前日の高値「1241ポイント」から、一気に「610ポイント」まで下落しました。
※終値は「742ポイント」で下落率は「-39.44%」となっております。
世界中から資金の引き上げ、投資禁止などの経済制裁を予想してか、ロシア株は徹底的に売りたたかれました。
24日の侵攻当日には、モスクワ証券取引所が一時取引を停止するなど、ロシア株はパニック状態です!
また、欧米からの経済制裁から、ロシアの主要銀行のドル取引が禁止されることによって、ドル建てである「RTS指数」をそもそも廃止されるのでは?、ということも噂されております!
もうお終いや~
因果応報だね!
■RTS指数とは?
ロシア連邦の代表的な株価指数で時価総額加重平均型の指数である。モスクワ取引所に上場する流動性が高く、時価総額の大きな50銘柄で構成。1995年9月1日の指数を100(基準値)とし、モスクワ取引所が米ドル建てで算出し、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックスが公表している。構成銘柄は3カ月ごとに見直しが行われる。
しかし、25日の取引では、世界的な株価反発に支えられたのか、指数は「936ポイント」まで回復しており、20%以上の上昇を演じるなど、スーパーハイボラティリティ指数と化しています!
そんなロシア株・・・
実は日本でも投資できるのはご存じでしたか!?
SBI証券ではロシアの個別株も取引きできますが、実は東証上場のETFの中に、ロシア株ETFがあったりします・・・
それがこちら!
1324 NEXT FUNDs ロシア株式指数・RTS連動型上場投信
本国では1日で「-50%」も下落したRTS指数!
その指数に連動するETF・・・
しかし日本市場は「ストップ安」という制度があり、1日で-50%の下落は不可能です!
そんなジャパニーズETFがあの「超ハイボラ」展開の中で、いったいどのような値動きをしていたのか・・・気になるじゃあ、あ~りませんかぁ?
きんぎょも気になるぅ~!
それでは早速、当日の値動きを確認してみましょう!
謎の値動き!?
2月24日の値動き
・高値 138.9
・安値 132.0
・終値 135.0前日比 -4(-2.87%)
あれっ!?
どういうこと!?
無風すぎ、ワロタwww
これは一体どういうことなのでしょうか!?
試しに米国上場の「iシェアーズ MSCI ロシアETF」の値動きも確認してみましょう!
2月24日の値動き
・高値 25.45
・安値 22.21
・終値 24.00前日比 -5.65(-19.06%)
う~ん・・・
指数ほどではありませんが、キチンと大暴落していますね・・・
日本のETFは圧倒的に値下がりしていない・・・
なんで!?
基準価格と取引価格
その答えは、ETFの商品性にも起因しているようです!
実はETFには、下記の2つの異なる価格が存在するのです。
■ETFの2つの価格
・基準価格
・取引所価格
それぞれの内容を確認してみましょう!
ETFの3つの価格とは? |深掘りETF② | NEXT FUNDS
■基準価格とは?
基準価額とは、ETFに組み入れられている有価証券の時価評価に株式の配当金や債券の利息などの収入を加えた資産総額から、ETFの運用に必要な費用を差し引いた純資産総額を発行済口数で割って求められる1口あたりの値段です。
基準価額は、1日に1回保有する資産等の市場の終値をもとに算出され、20時頃に公表されます。
■取引所価格とは?
取引所価格は、一般の株式と同様に、投資家が取引所で売買する際の価格のことで、その時の需給を反映し、リアルタイムで変化します。
そして、取引終了時に「終値」としてその日の価格が確定します。
要するに、「基準価格」がそのETFの本来の(というか理論的な)価格ではあるが、実際は市場参加者の需給に応じて、基準価格より高値だったり安値で売買されており、その実際の売買されている価格が「取引所価格」ということになります!
マーケットの需給で決まる取引所価格(終値)と基準価額は必ずしも一致しないため、この2つの価格の間には「乖離」が生じることになります!
今回のように、急激なショックの影響を受けると、基準価格と取引所価格が連動しないことが、多々あります。
つまり、今回の事例でいえば、指数ほどETFの価格が下落していないということは、そのETFが需給の結果「割高」で取引されているといえるでしょう!
いったいどれほど価格が乖離してるのかな?
基準価格と取引所価格の乖離具合は、ETF各社のホームページ確認することができます!
ただ、今回のロシアショックはあまりにも急激だったため、野村アセットマネジメントも通常のページとは別に、特別レポートを公表しています。
そのレポートによると、25日終了時点の基準価格と取引所価格は以下のように公表されています。
・基準価格 84.21円
・取引所価格 139円
・乖離率 65.1%
なんと!
凄まじいですね!
価格差だけでいえば、本来の値付けよりも1.6倍以上高値で売買されています!
一体どういう人が買っているのでしょうか・・・
この価格差だけを見れば、空売りはまだしも、逆張りで買うにはあまりにも割高すぎます!
今後、事態が収束した後のことまで先食いした価格まで考慮しているということでしょうか?
それにしても高すぎやで~
まとめ
いかがでしたでしょうか?
現在渦中のロシア株、凄まじい値動きとなっております。
今回紹介したのはETFだけですが、ロシア株に投資する投資信託もいくつか存在しております。
投信の方はETFと違い「基準価格のみ」ですので、実態に近い「前日比-30%」などの、およそ投信では見たことのないような数値を叩き出しております!
いずれ事態は収束していくとは思いますので、リバウンドを狙って投資するのもありかもしれませんが、ロシアは世界中から経済制裁をくらっており、ロシア株を今後も取引できるとは限りません!
SWIFTから排除するという意見も出ていますし、もしかすると、投信なども強制償還されてしまう、という可能性もあります!
スケベ心を出すと、足元救われるで~!
個人的には、今はロシア株関連にはかかわるべきではないと考えます。
※本記事は管理人の主観に基づく個人的見解です。投資の最終判断はご自身の責任にて行われるよう、お願い致します。