2023.04.30リライト
こんにちは!
きんぎょです。
今回ご紹介するETFは、債権の中でも「ハイリスクだが高配当」といわれる、新興国債権ETFのご紹介です!
え~!?
新興国債~!?
そんなマニアックな投資先のETFなんてあるの~💦
ふっふっふ・・・
債権といえば「先進国債」や「米国債」が有名ですよね(^^♪
これらの債権であれば、既に投資信託やETFが大量に設定されており、質の良い商品も多いため、投資することも比較的容易であります!
しかし!
今回ご紹介するETFは、債権の中でもマニアックな部類と言われる「新興国債」という「どニッチ」なETFなのであります!
そして我らが「東証ETF」では、そんな「どニッチ」なジャンルも取り揃えており、マニアな投資家たちの欲求も満たしてくれるのであります!
そのETFとはこちらです!
ジャカジャン!
2519 NEXT FUNDS 新興国債券(為替ヘッジなし)連動型上場投信\(^o^)/
債権投資の妙味とは!?
皆さん!
早速ですが「債権投資」と聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか!?
う~ん・・・
値動きが安定的で・・・
金利がもらえて・・・
ショック時に強い?
とか・・・
そうですね(^^♪
債権の特徴の一つとしてはやはり、「株よりもボラティリティが少ない」ということがあげられるでしょう!
また、「○○ショック」などで株が暴落した時でも、安定資産である債権は逆に価格が上昇する場合があるなど、株と違った値動きをすることで分散投資に適しているという側面もあります。
最近は低金利化が常態化したとはいえ、安定的な金利収入も魅力です(^^♪
このように、「債券投資」と聞くと、感覚としてはやはり
・安定的
・堅実
・守りの資産
などの「保守的なイメージ」が想起されるものと思われます!
これらの特徴は、我々の資産形成に安全面を与えてくれる半面、株に比べて価格の上昇力が弱いというデメリットもあります!
リスクとリターンはトレードオフ!
債権は安定重視の方向けだよ~!
しかし!
債権の世界も複雑怪奇!
債権と一口に言っても様々な債権が存在しており、中には株以上のリスクを孕んだ商品も存在するのです!
債券投資が「安定的」というイメージは、債権の中でも基本的には「先進国債権」にのみ当てはまる特徴と言っても良いでしょう!
そして、今回ご紹介する「新興国債権」というジャンルは、そんな「安定的」という特徴とは無縁のシロモノです!
場合によっては、「株以上のリスク」を持つ新興国債権!
しかし!
その分リターンや利回りは、先進国債権のそれとは一線を画します!
このように・・・
常にリスクを孕んだ投資先の新興国ですが、きちんとリスクを理解し、無理な投資をしなければ、新興国債権というジャンルも投資のスパイスとして十分に活用することもできましょう!
なるほど!
リスクはあるけど新興国債権も面白そうだね!
でも、新興国債権に投資するにはどうしたらいいの?
先進国債権、とりわけ米国債に関しては有名で、個人も直接米国債を買い付けることが可能です!
最近は米国債の新規ETFも続々設定されているんやで~/strong>
また、先進国債権の投資信託も多種多様で、最近は低コストのインデックスファンドが多数を占めてきたため、投資するのには良い環境といえましょう!
しかし!
一方で新興国債権はなかなかにニッチなジャンルの為、投資信託も数が少なく、大半は「信託報酬1%以上」という、べらぼうなコストのものばかり!
いわんや低コストの新興国問ファンドなどは「皆無」といってよいでしょう!
唯一オヌヌメできるものは、
iFree 新興国債券インデックス
ぐらいなものでしょう。
しかし、投資信託は基本的に「無分配」です!
無分配の方が投資効率が良いことは確実でも、せっかくの高金利である債権投資をしているのに、分配金がないということは耐え難いことであります!
分配金・・・
分配金が欲しいよぉぉぉおおお!
せっかくの高金利なのに、払い出しを受けられないなんて・・・(´;ω;`)
一方で、「分配有り」のファンドも有るにはありますが、「分配有り」のファンドの多くは碌なファンドではありません・・・
信託報酬がべらぼうに高かったり、タコ足分配だったり・・・
ひ、酷すぎるよ~💦
どこかに新興国債に投資できる、良いファンドはないものか・・・
そんなあなたに朗報です!
!?
なんと!
そんなニーズに答えるべく!
NEXT FUNDsシリーズより「新興国債権ETF」が発売されているのです\(^o^)/
コストも投信をぶっちぎっての最安値!
分配金もちゃんと貰えます(^^♪
うぉぉおぉぉぉぉぉぉ!
まさにETFの面目躍如だね(^▽^)/
今回は、そんな「どニッチなETF」・・・
2519 NEXT FUNDS 新興国債券(為替ヘッジなし)連動型上場投信
をご紹介致しましょう(^^♪
ETFの概要
最新の月報から、ETFの各種内容を確認してみましょう!
2519 NF・新興国債ヘッジ無ETF
(2023.03.31時点)・純資産額・・・23.5億円
・信託報酬・・・0.19%(税抜き)
・株価・・・878円
・利回り・・・4.75%
・決算期・・・3・9月
・マーケットメイク制度・・・対象
・上場日・・・2018.07.10
・管理会社・・・野村AM
設定から「3年以上」が経過しており、純資産額は「20億円」を突破しております!
純資産額の絶対値としては、決して豊富とは言えませんが、新興国債権というニッチなジャンルということを考えると、まずまずの規模といえるのではないでしょうか?
資金流入も、少ないながらも基本は右肩上がりだよ!
信託報酬も、投信最安の「iFree 新興国債券インデックス」を下して「0.2%以下」という低水準を誇っております!
個人的には「0.2%以下」であれば十分格安といえるのではないか、と考えております(^^♪
残念ながら、流動性に関しては、日々の出来高が「1000」程度と、お世辞にも良いとはいえません!
なかなか売買が成立しない日もあるんやで~💦
大口取引は厳しいかも・・・
きんぎょとしては、新興国債権はメインではなく「サブ的」に投資するもの、という位置付けで考えているため、大量に資金を投ずるつもりはありません!
なので、出来高的には少し寂しいですが、コツコツ買いで、最終的に数十万程度をサテライトで保有する程度であれば、最低限の流動性はある、と考えてもよいかと思います。
ポートフォリオのアクセントに、小額投資がオヌヌメなんやで~!
マーケットメイカーも入ってるから、最低限はなんとかなると思うよ!
指数について
当ETFの連動指数は「J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」という長ったらしいインデックスに連動しております!
■J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラスとは?
J.P. Morgan Securities LLC が公表している、エマージング諸国が発行する米ドル建のブレディ債、ローン、ユーロボンドを対象としたインデックスです。
米ドル建て、ということが最大の特徴のようですね(^^♪
新興国債権の場合は、通貨の種類として「米ドル建て」と「現地通貨建て」の2種類がよく使用されています!
現地通貨建てであれば、財政がひっ迫しても、極論ですが自分で通貨を発行してしまえば返済することはできてしまいます!
しかしその代わり、通貨のインフレを招き、為替込みでは最終価格がマイナスになってしまう恐れがあります!
一方の「米ドル建て」の場合は、現地通貨の強弱に影響されず、米ドル価格という公正な価格での取引が可能です!
しかしながら、財政がひっ迫し、現地通貨が下落すると米ドルの調達コストが上がってしまう訳ですから、最悪の場合デフォルトという事態が発生するかもしれません!
現地通貨建ての新興国債ETFとしては、日興アセットマネジメントより「1681 上場インデックスファンド海外新興国株式」が発売されております!
このように、それぞれの制度にも一長一短がありますが、きんぎょとしては「米ドル建て」の方が好ましいように思います!
ドル建て債権を発行できるっていうこと自体、一定の信用があってできることだしね!
何となく米ドル建ての方が好みなんやで~!
構成銘柄は!?
最新の組み入れ銘柄情報を確認してみましょう!
■国別組み入れ比率
No 地域 比率 1 サウジアラビア 9.78% 2 トルコ 9.67% 3 カタール 8.34% 4 メキシコ 7.71% 5 アラブ首長国連邦 7.34% 6 チリ 5.46% 7 コロンビア 4.89% 8 ドミニカ共和国 4.88% 9 パナマ 4.46% 10 ブラジル 4.19% 11 中国 3.79% 12 アルゼンチン 3.61% 13 インドネシア 2.93% 14 ペルー 2.92% 15 ハンガリー 2.91% 16 エジプト 2.82% 17 オマーン 2.58% 18 エクアドル 2.16% 19 南アフリカ 2.08% 20 ウルグアイ 1.85% 21 フィリピン 1.67% 22 ルーマニア 1.20% 23 ウクライナ 0.44% 24 ナイジェリア 0.42% 25 スリランカ 0.10%
まさしく「ザ・新興国」ですね!
どの国も利回りが高そうです(^^♪
以前は投資対象国に「ロシア」が7%ほど組み込まれておりましたが、「例の事件」を受けて、見事に除外されていますね!
意外と対象国も多く、比率もそれほど偏っておらず、程よく分散が効いているようです!
アルゼンチンとかスリランカとか、怪しい所もあるけど・・・
構成比的にも小額だから、あんまし神経質にならんでもええんやで~!
利回りは!?
4.75%(2023.03.31時点)
■過去の分配金推移
決算期 決算日 分配金 第10期 2023/3/7 2140円 第9期 2022/9/7 2040円 第8期 2022/3/7 1610円 第7期 2021/9/7 1800円 第6期 2021/3/7 2090円 第5期 2020/9/7 1780円 第4期 2020/3/7 1800円 第3期 2019/9/7 3410円 第2期 2019/3/7 2200円 第1期 2018/9/7 570円 ※100口当たり
うぉぉおぉぉぉぉぉぉ!
さ、さすが新興国!
素晴らしい利回りですね(^^♪
インフレが進んできたとはいえ、まだまだ低金利のこのご時世、安定的に「4%」もの配当を享受できるとは、素晴らしい限りであります!
でも、その分基準価格が下落したら意味ないけどね~!
シャラップ!
出目金風情は黙っとるんやで~!
惜しむらくは、分配頻度が「年2回」だということ・・・(´;ω;`)
なぜや!
なぜ「年4回」やないんや!
高配当の魅力半減だよ~💦
「2511 NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス」の記事でも書きましたが、債権ETFで分配が「年2回」って・・・渋すぎますよ!
ETF組成当時は普通だったのかもだけど・・・
今からでも遅くない!
「年4回分配」に改訂するんやで~!
まとめ
いかがでしょうか?
マイナーでニッチな投資先である「新興国債権」・・・
興味が出てきたのではないでしょうか(^^♪
先進国債権に比べると「倍以上の高配当」!
一方、ボラティリティは先進国債権に比べると、これまた倍以上の振れ幅を誇ります!
コロナショックの際の下落率は、
先進国債が「約-10%」に対して、
新興国債は「約-25%」という、高い下落率を記録しております!
まぁ、株とかREITに比べたら、全然耐えてるけどねぇ~!
このように、新興国債権というジャンルは、「債券だから安定的!」という感覚で投資に臨むと思わぬボラティリティで痛い目を見るかもしれませんが、キチンとリスクを把握して臨めば「ポートフォリオのいいアクセント」になることが期待できることでしょう!
ただし!
出来高も少ないので、あくまでサテライトでのアクセント程度に限定すべきでしょう!
安い時に仕込めれば、安定的に高配当を享受できたりするかもしれません(^^♪
皆様のポートフォリオのアクセントに!
新興国債・・・
考えてみては如何でしょうか(^^♪
※本記事は管理人の主観に基づく個人的見解です。投資の最終判断はご自身の責任にて行われるよう、お願い致します。