こんにちは!
きんぎょです。
今回ご紹介するETFは、債権の中でも「ハイリスクだが高配当」といわれる、新興国債権ETFのご紹介です!
2519 NEXT FUNDS 新興国債券(為替ヘッジなし)連動型上場投信
債権投資の妙味とは!?
皆さん!
早速ですが、「債権投資」と聞くと、どんなイメージが浮かぶでしょうか!?
う~ん・・・
値動きが安定的で・・・
金利がもらえて・・・
ショック時に強い?
とか・・・
そうですね(^^♪
債権の特徴の一つとして、やはり「株よりもボラティリティが少ない」、ということがあげられるでしょう!
また、「○○ショック」などで株が暴落した時でも、安定資産である債権は逆に価格が上昇する場合があるなど、株と違った値動きをすることで分散投資に適しているという側面もあります。
最近は低金利化が常態化したとはいえ、安定的な金利収入も魅力です(^^♪
このように、「債券投資」と聞くと、感覚としてはやはり
・安定的
・堅実
・守りの資産
などの保守的なイメージが想起されるものと思われます!
これらの特徴は我々の資産形成に安全面を与えてくれる半面、株に比べて価格の上昇力が弱いというデメリットもあります!
リスクとリターンはトレードオフ!
しかし!
債権の世界も複雑怪奇!
債権と一口に言っても様々な債権が存在しており、中には株以上のリスクを孕んだ商品も存在するのです!
債券投資が「安定的」というイメージは、債権の中でも基本的には「先進国債権」にのみ当てはまる特徴と言っても良いでしょう!
そして、今回ご紹介する「新興国債権」というジャンルは、そんな「安定的」という特徴とは無縁のシロモノです!
場合によっては、「株以上のリスク」を持つ新興国債権!
しかし!
その分リターンや利回りは、先進国債権のそれとは一線を画します!
このように・・・
常にリスクを孕んだ投資先の新興国ですが、きちんとリスクを理解し、無理な投資をしなければ、新興国債権というジャンルも投資のスパイスとして十分に活用することもできましょう!
なるほど!
リスクはあるけど新興国債権も面白そうだね!
でも、新興国債権に投資するにはどうしたらいいの?
先進国債権、とりわけ米国債に関しては有名で、個人も直接米国債を買い付けることが可能です!
最近は新規ETFも続々設定されてるよ~!
また、先進国債権の投資信託も多種多様で、最近は低コストのインデックスファンドが多数を占めてきたため、投資するのによい環境といえましょう!
しかし、新興国債権はなかなかにニッチなジャンルの為、投資信託も数が少なく、大半は信託報酬1%以上というべらぼうなコストのものばかり!
いわんや低コストの新興国問ファンドなどは、皆無といってよいでしょう!
唯一オヌヌメできるものは、
iFree 新興国債券インデックス
ぐらいなものでしょう。
しかし、投資信託は基本的に「無分配」です!
無分配の方が投資効率が良いことは確実でも、せっかくの高金利である債権投資をしているのに、分配金がないということは耐え難いことです!
一方で、分配有の投資信託の多くは碌なファンドではありません・・・
どこかに、良いファンドはないものか・・・
そんなあなたに朗報です!
なんと!
そんなニーズに答えるべく!
NEXT FUNDsシリーズより「新興国債権ETF」が発売されているのです!
コストも投信をぶっちぎっての最安値!
分配金もちゃんと貰えます(^^♪
まさにETFの面目躍如だね!
今回は、そんなニッチなETF、
2519 NEXT FUNDS 新興国債券(為替ヘッジなし)連動型上場投信
をご紹介しちゃいます(^^♪
ETFの概要
最新月報より、内容を確認してみましょう!
2519 NEXT FUNDS 新興国債券(為替ヘッジなし)連動型上場投信
(2022.02.28時点)・純資産額・・・20.4億円
・信託報酬・・・0.19%(税抜き)
・利回り・・・4.08%
・決算期・・・3・9月
・上場日・・・2018.07.10
・管理会社・・・野村AM
設定から3年以上が経過しており、純資産額は「20億円」を突破しております!
純資産額の絶対値としては、決して豊富とは言えませんが、新興国債権というニッチなジャンルということを考えると、まずまずの規模といえるのではないでしょうか?
資金流入も、少ないながらも基本は右肩上がりだよ!
信託報酬も、投信最安の「iFree 新興国債券インデックス」を下して「0.2%以下」という低水準を誇っております!
個人的には「0.2%以下」であれば十分格安といえるのではないか、と考えております!
残念ながら、流動性に関しては、日々の出来高が「1000」程度と、お世辞にも良いとはいえません!
きんぎょとしては、新興国債権はメインではなく「サブ的」に投資するもの、という位置付けで考えているため、大量に資金を投ずるつもりはありません!
なので、出来高が少し寂しいですが、コツコツ買いで、最終的に数十万程度をサテライトで保有する程度であれば、最低限の流動性はある、と考えてもよいかと思います。
マーケットメイカーも入ってるしね!
指数について
当ETFの連動指数は、
「J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラス」という長ったらしいインデックスです。
■J.P.モルガン・エマージング・マーケット・ボンド・インデックス・プラスとは?
J.P. Morgan Securities LLC が公表している、エマージング諸国が発行する米ドル建のブレディ債、ローン、ユーロボンドを対象としたインデックスです。
米ドル建て、ということが最大の特徴のようですね(^^♪
新興国債権の場合は、通貨の種類として、「米ドル建て」と「現地通貨建て」の2種類がよく使用されています!
現地通貨建てであれば、財政がひっ迫しても、極論ですが自分で通貨を発行してしまえば返済することはできてしまいます。
しかしその代わり、通貨のインフレを招き、為替込みでは最終価格がマイナスになってしまう恐れがあります!
一方の「米ドル建て」であれば、現地通貨の強弱に影響されず、米ドル価格という公正な価格での取引が可能です。
一方で、財政がひっ迫し、現地通貨が下落すると米ドルの調達コストが上がってしまう訳ですから、最悪の場合デフォルトという事態が発生するかもしれません!
現地通貨建ての新興国債ETFとしては、日興アセットマネジメントより「1681 上場インデックスファンド海外新興国株式」が発売されております!
このように、それぞれの制度にも一長一短がありますが、きんぎょとしては「米ドル建て」の方が好ましいように思います。
ドル建てで債権を発行できていること自体、一定の信用があってできることだしね!
構成銘柄は!?
最新の組み入れ銘柄情報を確認してみましょう!
投資国 比率 トルコ 14.36% メキシコ 13.38% インドネシア 11.95% ブラジル 9.14% フィリピン 7.61% アルゼンチン 7.04% ロシア 6.99% コロンビア 6.42% パナマ 4.74% ペルー 4.39% 南アフリカ 4.24% ハンガリー 2.42% ウクライナ 2.20% ルーマニア 2.07% クロアチア 1.14%
まさしく、
ザ・新興国ですね!
どの国も利回りが高そうです(^^♪
気になる点は、最近話題の「ロシア」の債権が7%組み入れられていること・・・
今後の動向でどうなるかわかりませんが、経済制裁の影響で、このロシア債権については「紙くず」になってしまう可能性もありますね!
といっても、比率は6%程度なので、基準価格が6%下がるだけと考えれば大したことはないかもしれません(^^♪
いや!6%は大きいよ!
いっその事、毎日組み入れ銘柄を確認し、ロシアがなくなった段階で投資すると底値を拾えたりするかもですね(^^♪
利回りは!?
4.08%(2022.02.28時点)
素晴らしい利回りですね(^^♪
インフレが進んできたとはいえ、低金利のこのご時世、安定的に4%もの配当を享受できるとは、素晴らしいです!
でも、その分基準価格が下落したら意味ないけどね~
惜しむらくは、分配の頻度が「年2回」だということ・・・(´;ω;`)
なぜや!
なぜ「年4回」やないんや!
「2511 NEXT FUNDS 外国債券・FTSE世界国債インデックス」の記事でも書きましたが、債権ETFで分配が年2回って、渋すぎますよ!
ETF組成当時は普通だったんでしょうが・・・
今からでも遅くないので、「年4回」に改訂してくれませんかねぇ~?
まとめ
いかがでしょうか?
マイナーでニッチな投資先・・・
それが「新興国債権」です!
先進国債権に比べると、倍以上の高配当です!
一方、ボラティリティは先進国債権に比べると、これまた倍以上の振れ幅を誇ります!
コロナショックの際の下落率は、
先進国債・・・約-10%
に対して、
新興国債・・・約-25%
となっております!
まぁ、株とかREITに比べたら、全然耐えてるけどねぇ~
このように、新興国債権というジャンルは、「債券だから安定的!」という感覚で投資に臨むと思わぬボラティリティで痛い目を見るかもしれませんが、キチンとリスクを把握して臨めばポートフォリオのいいアクセントになることが期待できるでしょう!
出来高も少ないので、あくまでサテライトのアクセントで投資しよう!
安い時に仕込めれば、安定的に高配当を享受できたりするかもしれません(^^♪
最近ロシアの影響で、新興国系の投資先は、株価が軒並み大幅下落中なので、きんぎょも投資タイミングを見計らっています!
皆様のポートフォリオのアクセントに!
新興国債・・・
考えてみてはいかがですか(^^♪
※本記事は管理人の主観に基づく個人的見解です。投資の最終判断はご自身の責任にて行われるよう、お願い致します。