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【ETF列伝】1477 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF の評価とまとめ

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最小分散・・・いい響きだなぁ

 

こんにちは!
きんぎょです。

 

皆さんは、投資する際にはどのような商品に投資していますか!?

 

最近はやりの、手数料激安の「インデックスファンド」?

それとも、匠の技が光る「アクティブファンド」でしょうか(^^♪

 

世間的には、手数料が割高な「アクティブファンド」よりも、激安な「インデックスファンド」に投資して長期ホールドするという手法が人気となっております!

 

まぁ、きんぎょは「アクティブファンド派」だけどね~(^^♪

 

最近は、猫も杓子も「インデックスファンド」ばかり!

 

ポートフォリオのコア部分は、確かに「インデックスファンド」に任せる方がベターといえます!

 

しかし、世の中のインデックスといわれるものは、「TOPIX」や「日経平均」、「S&P500」など、有名どころばかりで面白みに欠ける・・・

 

何かこう・・・
もっとエッジの利いたインデックスはないものか・・・

 

そんなあなたに朗報です!

 

!?

 

同じ「インデックスファンド」という括りでも、算出されるインデックスは千差万別!

 

今回はその中でも、アクティブ色の強い「スマートベータ」と呼ばれるインデックスに連動するETFをご紹介致します(^^♪

 

1477 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF

 

 

 

スマートベータとは?

 

でも「スマートベータ」ってな~に?

 

そもそもインデックスファンドなの?

 

スマートベータとはそもそも何なのでしょうか!?

 

まず前提として、投資における「アルファ」と「ベータ」とは何か、確認してみましょう(^^♪

 

■「ベータ」とは?

ベータ値とは、市場全体(つまり株価指数)に対する、各個別銘柄の株価の感応度をいいます。

ベータ値が「1」ということは、市場全体の値動きと同じという事であり、つまりは「ベータリターン」というのは、市場平均並みのリターンと考えることができます。

β|証券用語解説集|野村證券

 

■「アルファ」とは?

ベータ調整後の収益率が、どれだけ市場平均の収益率を上回っているのかを示す数値。アルファ値が高いということは、ベンチマークよりも、それだけリターンが大きいことを意味する。

α|証券用語解説集|野村證券

 

!?
どういうこと!?

 

小難しくて草www

 

きんぎょの理解でザックリ解説すると、

 

■「ベータリターン」

⇒投資対象のインデックスのリターン

 

■「アルファリターン」

⇒インデックスを上回るリターン ≒ 「アクティブリターン」

 

のことと解釈しております(^^♪

 

この中で、今回関係があるものは「ベータ値」に関してですが、「スマートベータ」とは、この「ベータ値」の利益を向上させるために「スマートなベータ値を使おう\(^o^)/」ということなのであります!

 

日本の代表的な株価指数であるTOPIXは、時価総額加重平均型の指数で、東証1部(プライム)に上場するすべての銘柄を対象としております!

 

全ての銘柄を対象としているため、その中には投資対象に値しないような「クズ株」も混ざってしまっております!

 

そんな「クズ株」にまで投資したくなんやで~!

 

でも指数に組み入れられてるから、強制的に付いてきちゃうよ~(´;ω;`)

 

せや!
ほんなら、そういう「クズ株」を除外できるようにスクリーニングした指数を作ってしまえばええんやで~!

 

自己資本比率やROEの高さで足切りするとかすれば、変な会社は含めなくできるね!

 

最高やんけ!?
これを従来の指数と区別して、賢い指数・・・「スマートベータ」と名付けよう!

 

スマートベータに投資すれば、低リスクで高リターンのガッポガッポだね!

 

ワイは天才やで~
( ゚Д゚)

 

このように「スマートベータ」とは、従来の「インデックス」と「アクティブ」のいいところを集めた、「アクティブインデックス」なのであります(^^♪

 

 

最小分散投資とは!?

 

それでは、前提の「スマートベータ」の説明はここまでにして、本題に入りましょう(^^♪

 

本ETFの特徴は、名称にも現れている通り、スマートベータの中でも最小分散投資戦略を採用しているETFだということです!

 

最小分散投資?
なんか凄そう!

 

最小分散投資とは、投資用語で下記のようなことを指します。

 

■最小分散投資とは?(一部抜粋)

銘柄の組み合わせを変えたり、組入比率を増減することによって株式ポートフォリオ全体の価格変動リスクを抑えるよう投資する手法。

こうしたリスクを低減し中長期的に市場平均に勝つことを目指す株式ポートフォリオ運用は低ボラティリティ運用戦略とも呼ばれ、スマートベータ指数としても実用化されている。

最小分散投資|証券用語解説集|野村證券

 

・・・どういうこと?

 

一般的に、ポートフォリオのリスクを抑えようとするならば、数多くの銘柄に分散投資することが有効とされます。

 

このような「分散効果」により、ポートフォリオのリスクの低減を図ることが可能ですが、リスクを抑えようとすれば、その分リターンも悪くなる傾向があります。

 

リスクとリターンはトレードオフ!

 

低リスク、高リターンは無いんやで~

 

しかし、とある金融工学を駆使して弾き出した理論をもとに投資することによって、ある条件下では「低リスク」でありながら(相対的に)「高リターン」を獲得することが可能なのであります!

 

それが「効率的フロンティア」と呼ばれる、リスクとリターン最適割合を示したグラフであり、その配分通りに投資することによって、前述のとおり「低リスク」でありながら(相対的に)「高リターン」を獲得することが「理論上は」可能なのであります!

 

凄~い!
低リスクで高リターンなんて最強じゃん!

 

全投資家の夢やで~!

 

そんな夢の投資戦略を携えて登場したのが本ETF!

1477 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF なのです!

 

ブラックロックジャパンのホームページには、ご丁寧に「スマートベータ」に関する説明ページまで用意されており、スマートベータ戦略に力を入れていることが垣間見れます!

 

そこでの記載によると「1477 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF」に関して以下のように説明されています!

 

■日本株最小分散 ETFについて

最小分散戦略は、業種、ファクター、銘柄間などの相関を検証し、最もボラティリティ(価格の振れ幅)が低くなる銘柄群を選定することで、リスクの軽減を目指す投資戦略です。

~中略~

日本株最小分散のリターンは、日本株市場(TOPIX)とほぼ同水準ですが、各指数のリスク・リターンの分布(図2)をみると、過去15年では日本株最小分散は日本株市場と比較して、リターンは高く、リスク(標準偏差)は低いことがわかります。

過去10年、5年と期間が短くなるにつれ、日本株市場のリターンが日本株最小分散を上回る傾向にありますが、リスクはすべての期間において日本株最小分散が低くなっています。

https://www.blackrock.com/jp/individual/ja/ishares/smart-beta#mitigating-risk

 

さあ!

それでは早速、我々投資家待望の、夢のようなETFの詳細を確認してみましょう!

 

 

ETFの概要

 

最新の月報から、ETFの各種内容を見てみましょう!

 

1477 iシェアーズ MSCI 日本株最小分散 ETF
(2022.03.31時点)

・純資産額・・・87.3億円
・信託報酬・・・0.19%(税抜き)
・利回り・・・2.12%
・決算期・・・2・8月
・上場日・・・2015.10.19
・管理会社・・・ブラックロック

 

上場してから既に7年ほど経過しており、なかなかのベテランです。

 

純資産額は「80億円程」と、多くはありませんが、少なくもないといったところです。

 

iシェアーズ特有の「1株単位」で取引できるというのが、我々零細投資家にとって非常に嬉しいですが、残念ながらあまり売買が活発ではない所が玉にキズです。

 

少ない時だと「50株」くらいしか取引がない日もあります。

 

マーケットメイカーが参加しておりますが、約定には「1~2%」ぐらいのスプレッドを覚悟した方が良いかもしれません・・・(´;ω;`)

 

決算日は、iシェアーズお馴染みの「2・8月」の年2回となっております。

 

 

構成銘柄は!?

 

本ETFは、「MSCI 日本株最小分散インデックス」に連動しております。

 

■「MSCI 日本株最小分散インデックス」とは?

MSCI 日本株最小分散インデックスは日本国内の取引所に上場している大型・中型株を対象としたMSCIジャパン指数から不動産投信(J-REIT)を除外した銘柄をユニバースとします。

スマートベータ指数のひとつで、業種・ファクター・銘柄間などの相関を考慮し、ポートフォリオを最適化することで価格変動幅を最小化することを目指す指数です。

 

そもそも「MSCI ジャパン」自体が400銘柄ぐらいに選び抜かれた指数です。

 

そこから更に「業種・ファクター・銘柄間などの相関を考慮し、ポートフォリオを最適化することで価格変動幅を最小化する」とのことなので、構成銘柄は優良な銘柄が組入れられていることを期待させてくれます!

 

■構成銘柄、上位20位まで(2022.05.02)

ティッカー 銘柄名 保有比率(%) 業種
9433 KDDI 1.96 情報・通信業
8058 三菱商事 1.96 卸売業
9432 日本電信電話 1.85 情報・通信業
8001 伊 藤 忠 1.84 卸売業
9735 セコム 1.78 サービス業
9502 中部電力 1.68 電気・ガス業
7182 ゆうちょ銀行 1.63 銀行業
7203 トヨタ自動車 1.63 輸送用機器
4502 武田薬品 1.57 医薬品
2702 日本マクドナルドHLDG 1.56 小売業
8316 三井住友フィナンシャルG 1.55 銀行業
4503 アステラス製薬 1.54 医薬品
4661 オリエンタルランド 1.54 サービス業
9434 ソフトバンク 1.49 情報・通信業
2914 日本たばこ産業 1.49 食料品
5108 ブリヂストン 1.48 ゴム製品
8306 三菱UFJフィナンシャルG 1.43 銀行業
JPY JPY CASH 1.42 その他
6178 日本郵政 1.39 サービス業
8766 東京海上HD 1.39 保険業

 

全部で140銘柄ほどありますが、どれもこれも日本を代表する銘柄ばかりです!

 

これらの銘柄群が、「業種・ファクター・銘柄間などの相関を考慮して」、最小分散でポートフォリオを構築していると思うと胸熱ですね(^^♪

 

 

配当利回りは!?

 

2.12%(2022.04.29時点)

 

それなりの利回りですね(^^♪

 

TOPIXと同等程度といったところでしょうか?

 

しかしながら、TOPIXよりも「低リスク」で「高リターン」でありながら、配当利回りは同等、というのは非常に魅力的な内容といえるのではないでしょうか!?

 

長期保有であれば、株価変動を押さえつつ配当も享受できるという、一粒で二度おいしいETFなのではないでしょうか(^^♪

 

 

肝心の運用成績は!?

 

それではいよいよ、肝心の運用成績を確認して参ります!

 

果たして「最小分散投資戦略」とは、どのくらいTOPIXをアウトパフォームしているのか、注目であります!

 

きんぎょも気になるぅ~!

 

同じくブラックロック社からリリースされている「1475 iシェアーズ・コア TOPIX ETF 」とのリターンを比較してみましょう!

 

①2015年10月~

 

・・・

 

あれ!?
なんか、成績悪くない?

 

ば、馬鹿な!?
そんなことが・・・

 

い、いや!
これはきっと、基準日の採り方がいけなかったのでしょう!

 

この手のグラフは、基準日を何時にするかによって見え方が大分変りますからね(^^♪

 

今度は別の日を起算点にして、もう一度確認してみましょう!

 

②2018年1月~

 

③2020年1月~

 

④2022年1月~

 

・・・

 

全部ダメじゃん(´;ω;`)

 

 

ば、馬鹿な・・・

天下のブラックロックが手掛ける「スマートベータ」ETFが、唯のTOPIXごときに大敗するなどと・・・

 

認めん!
認めんぞぉぉぉおお!

 

 

まとめ

 

いかがでしょうか?

 

投資家待望のスマートベータ、「最小分散投資戦略」のETF・・・

 

なんと!

2015年の設定来で比較しても、何もしてないTOPIXに大敗を喫しております!

 

特に、2020年後半からの上昇局面での値上がり具合が非常に悪いですねぇ~💦

 

やはり、この手の「低リスク型」のファンドは上昇局面でおいていかれる傾向が強いですね(^^♪

 

コロナショック前だけで見れば、リターンはいまいちですが、確かにTOPIXと比べて「低ボラ」の傾向があるため、最小分散投資が機能していたのですが・・・

 

 

2018年の「VIXショック」や、2020年の「コロナショック」の際は、TOPIXよりもほんのちょっと下落率はマイルドになっており、「リスクの低減」には一定の成果を上げているといってよいのではないでしょうか(^^♪

 

あれっ!?
でもこのETFのミソは、「低リスク」「高リターン」じゃなかったっけ?

 

シャラップ!!

 

2015年の設定から6年以上投資していても、(配当は別として)10%ぐらいしかリターンがありません(´;ω;`)

 

長期チャートを見ると、確かに全体を通じて「低ボラティリティ」ではありますが、これほどにリターンが低いというのは考え物であります!

 

上昇も「低ボラ」じゃ困るよ~(´;ω;`)

 

これなら債権でいいんじゃねぇ!?

 

流動性もイマイチですし・・・

非常に意欲的でオモシロイETFですが、両手をあげてオヌヌメはできないETFであります(´;ω;`)

 

www.kinngyo92.com

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※本記事は管理人の主観に基づく個人的見解です。投資の最終判断はご自身の責任にて行われるよう、お願い致します。