2023.02.05リライト
こんにちは!
きんぎょです。
本日は、またまた「高配当系ETF」をご紹介致します。
皆さん、このETFはご存じでしたか?
1494 One ETF 高配当日本株\(^o^)/
え~!?
One ETF~!?
なんか全然聞いたことないんだけど大丈夫~!?
アセットマネジメントOneは、ETF業界ではイマイチパッとせぇへんけど、投信業界ではあの「たわらシリーズ」などを運用している、超有名運用会社なんやで~!
そのような「いぶし銀的」運用会社が運用する「高配当ETF」・・・
気になるじゃあ、あ~りませんか~!
きんぎょも気になるぅ~!
今回はそんな「珍しい高配当ETF」を、皆さんにご紹介致しましょう(^^♪
配当貴族ETF!
実は今回ご紹介するETF・・・
ただの高配当ETFではないのです!
今までご紹介してきた「高配当系ETF」は、単純に「配当利回り」に注目していたものばかりでした!
しか~し!
このETFはというと、単純な「配当力」ではなく、将来にわたっての「増配力」に重きを置いたETFとなっており、「S&P/JPX 配当貴族指数」という、昨今静かなブームを巻き起こしているあの「配当貴族指数」に連動するETFとなっているのです\(^o^)/
配当貴族!?
なんか凄そう!
最近は特に注目されてきているんやで~!
配当貴族とは、長期にわたり毎年配当を増やしている企業を指します!
配当貴族銘柄としては、「米国株」では下記銘柄などが有名ですよね(^^♪
■米国の配当貴族銘柄
・マクドナルド
・コカ・コーラ
・3M
・P&G
・・・他多数
上記のような企業群は、30年も40年も継続して増配を達成しており、正にバケモノ企業!
このように、株式先進国の米国では超長期にわたって増配を続けている企業が多数あり、その中でもS&P500の構成銘柄のうち「25年間連続して増配」している超優良大型株のパフォーマンスを測定する「S&P500配当貴族指数」などが有名です。
そして、このような「増配企業に着目した指数」に連動するETFとして、つとに有名なものが、バンガード社が運用するETFである「VIG」です!
「VIG」は、全世界株の「VT」や、米国株の「VTI」などに比べると、株価上昇率では見劣りしますが、増配という継続的な配当ポテンシャルの高さから、我々配当投資家の間では根強い人気を誇っているのであります\(^o^)/
凄~い!
早いうちに買っておけば、将来的に増配していけば凄い高配当になるね(^^♪
きんぎょも「増配株」投資したい~!
しかし、「VIG」などのETFは外国口座を経由しなければ購入できません!
きんぎょもSBI証券で外国株口座は開設してはいますが・・・
外国口座は
「なんかめんどクサい」!
口座2つ分、資金管理すんのめんどう~
横着者で草www
できれば日本株口座で・・・
しかも東証ETFで・・・
何とか「増配株投資」ができないものか・・・
そんなあなたに朗報です!
!?
なんと東証ETFにも「日本の配当貴族指数」に連動するETFが上場しているのです!
それがこちらだぁ!
ジャカジャン!
1494 One ETF 高配当日本株\(^o^)/
うぉぉおぉぉぉぉぉぉ!
す、凄~い!
東証ETFで、日本の配当貴族銘柄に投資できるの~!?
もちろんですが、配当貴族銘柄は直接個別で買い付けることも可能です!
しかし、中には1株単位の単価が高く、数をそろえようとすれば「それなりの大金」が必要になってきます!
また、個別株で集中して保有していると、保有していた株が「まさかの減配」などに陥った場合、大きなダメージを被ってしまうことでしょう!
そんな中で、1株分で数十種類の株を分散保有できるETFという形態で高配当株を保有するということは、分散投資という観点からも、非常に有意義であるといえるのではないでしょうか!?
さぁ!
それでは早速、そんなマニアックな「日本の配当貴族ETF」の中身を確認していきましょう(^^♪
ETFの概要
最新の月報から、ETFの各種内容を確認してみましょう!
1494 One ETF 高配当日本株
(2022.12.30時点)・純資産額・・・195.9億円
・信託報酬・・・0.28%(税抜き)
・株価・・・20,758円
・利回り・・・2.73%
・決算期・・・4・10月
・マーケットメイク制度・・・対象
・上場日・・・2017.05.23
・管理会社・・・アセットマネジメントOne
既に設定から「4年以上」経過しており、それなりの運用実績を誇ります!
純資産額も「100億円」を超えており、それなりに資金も流入している模様です!
信託報酬は「0.28%」と、劇的に安くはないですが、投資信託に比べたら格段に低額ですし、ニッチな指数であることを考慮すれば、十分なレベルといえましょう!
ただ、1株あたりの単価が「20,000円程度」と、少し高めなことが難点といえるでしょう!
流動性については「マーケットメイカー」が入っているとはいえ、単価が高いこともあってか、出来高はイマイチです・・・(´;ω;`)
成立しないほどではないけど、流動性はイマイチなんやで~!
まぁ、数十株程度なら問題ないと思うけどね~!
ただ、せっかくの増配系(≒配当系)ETFなのに、分配が「年2回」しかないというのが非常に残念であります・・・(´;ω;`)
ていうか、配当系に限らず、ETFの分配は全部「年4回」にしやがれ!
米国ETFを見習って欲しいよ~💦
日本株の配当貴族指数とは!?
ここで、肝心な「日本の配当貴族指数」とは何かを確認しましょう!
連動する指数は「S&P/JPX 配当貴族指数」です!
■S&P/JPX 配当貴族指数とは
S&P/JPX配当貴族指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、株式会社日本取引所グループおよび株式会社東京証券取引所が公表する株価指数です。
東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄のうち10年以上毎年増配しているか、安定した配当を維持している40~50銘柄を対象とし、配当利回り加重平均を用いて2006年7月31日を基準値100として計算されています。
なんか凄そう(。・ω・。)ノ♡
と、まぁ・・・
この指数は、一部の間で熱烈なファンを持つ、かの有名な「配当貴族指数」です!!
他の高配当系のETFは、単純に利回りの高い順とかでスクリーニングした銘柄を採用していますが、このETFは「10年以上毎年増配しているか、安定した配当を維持している」銘柄で構成されているのであります!
あれっ!?
こっちは「10年以上」の増配株なの!?
米国株は「25年以上」だったのに・・・
ドキッ!?
そうなのです!
前述した米国の「S&P500配当貴族指数」は「25年以上の増配企業」が対象ですが、日本ではそれが「10年以上」とハードルが低くなっているのです!
え~!?どうして!?
・・・
投資する方からしたら、ハードルが高い方がいいでしょ!?
なんでわざわざ「10年以上」にしちゃったの!?
・・・
ねぇ!
どうしてなの!?
出目金くん・・・
どうやら君は、少し知り過ぎてしまったようだね・・・
なぜ日本の配当貴族指数は、米国と違い「10年以上の増配株が対象」となったのか・・・
それは・・・
日本では「25年以上」も増配している企業が「ほぼ無い」からです\(^o^)/
え~!?
そうなの~!?
もし仮に日本の配当貴族指数を、「10年以上」から米国と同じ「25年以上」に変更したらどうなるのでしょうか・・・
■「新」S&P/JPX 配当貴族指数
構成銘柄
①花王(増配30年以上)
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・以上!
・・・
え~!?
花王一社だけなの~!?
そうなのです!
日本株で25年以上の増配を継続中なのは、全上場企業の中でも「花王」一社しかないのです!
もう少しで「SPK」や「三菱HCキャピタル」が達成可能だけど・・・
そ、それでも少なすぎるよ~💦
このように、指数の要件を「25年以上」にしてしまうと、現状の日本株では「花王」のみとなってしまい、指数として機能しなくなってしまうのであります・・・(´;ω;`)
米国株って凄いんだね・・・
増配10年以上は「大人の事情」なんやで~!
構成銘柄は!?
気を取り直して、最新の月報から構成銘柄を確認してみましょう!
■構成銘柄
No 企業名 比率 1 東洋製罐グループホールディングス 3.66% 2 稲畑産業 2.74% 3 住友林業 2.71% 4 三井住友フィナンシャルグループ 2.55% 5 安藤・間 2.51% 6 エクシオグループ 2.48% 7 ダイセル 2.38% 8 UBE 2.36% 9 オートバックスセブン 2.34% 10 インフロニア・ホールディングス 3.99% ※全50銘柄の内、上位10銘柄のみ
あれっ!?
花王入ってないんだ・・・
ホームページに「全組入れ銘柄」の情報がなかったんで何とも言えませんが、てっきり花王は上位に食い込んでいると思ったのに意外です・・・
「配当利回り加重平均」という組み入れ方法のようなので、利回りが高い順で組み入れているということでしょうかね?
ちなみに、業種別の構成比率は以下のようになっています!
■業種別構成比率
No 業種 比率 1 銀行業 21.00% 2 建設業 19.30% 3 化学 14.80% 4 卸売業 7.00% 5 その他金融業 6.00% 6 保険業 4.50% 7 ガラス・土石製品 3.90% 8 金属製品 3.70% 9 陸運業 2.20% 10 非鉄金属 2.20% 11 その他 15.50%
なかなか尖った構成ですね(^^♪
個人的には「建設業」の比率が高かったのが意外でした!
過去はともかくとして、銀行業や建設業が今後も増配していけるかっていうと微妙だよね・・・(´;ω;`)
まぁ、それは今後に期待なんやで~!
配当利回りは!?
2.73%(2022.12.30時点)
■過去の分配金推移
決算期 決算日 分配金 第11期 2022/10/8 344円 第10期 2022/4/8 342円 第9期 2021/10/8 311円 第8期 2021/4/8 360円 第7期 2020/10/8 281円 第6期 2020/4/8 286円 第5期 2019/10/8 258円 第4期 2019/4/8 279円 第3期 2018/10/8 213円 第2期 2018/4/8 212円 第1期 2017/10/8 182円 ※1口当たり
う~む・・・
ちょっとイマイチ・・・
もう少し利回りは欲しい所なんやで~!
単純に「増配重視=高配当」ではないので、仕方ないといえば仕方ないですが、それにしても「3.0%」の利回りは欲しい所・・・
増配系ETFなので、過去の安い価格で買っていたら結果的には高配当になっている、ということに期待でしょうか!?
まとめ
いかがでしょうか!?
東証に上場している「珍しい」配当貴族系ETF・・・
少し興味がわいてきたのではないでしょうか(^^♪
実はきんぎょも、過去にはこのETFを買っていました!
しかし下記の理由から、現在は継続購入を断念しています・・・(´;ω;`)
・配当が年2回しかないこと
・1口当たりの基準価格が高いこと
・出来高が少ないこと
・他でもいっぱいETFを買っていてお金が足りなくなってきたこと
連動指数は魅力的で、現状の東証では「唯一無二」なのですが、やはり出来高が少ないことがネックであります!
マーケットメーカーが入っているので、極端なスプレッドはない感じですが、少ない時だと「1日50口」ぐらいの出来高しかありません・・・
あと、「1単位20000円」ぐらいするのが地味に不便です!
この規模の価格だと、きんぎょ得意の「隔週コツコツ買い」ができないのであります・・・(´;ω;`)
1単位高過ぎやで~!
せめて1万円以下でお願い~💦
最近は不人気ETFの償還が相次いでいるので、本ETFもこのままだともしかしたら・・・ということも考えられます!
増配系ETFなので、10口くらい買って長期間「寝かせておく」のは「あり」かと思いますが・・・
ちょっと微妙やで・・・
最近はグローバルXから、S&P500の配当貴族ETFが出たから、そっちの方がいいかも・・・(´;ω;`)
米国の配当貴族ETFも出たんだから、欧州の配当貴族ETFも出してクレメンス!
配当貴族指数でフルコンプリートしたいよ~(^▽^)/
いっその事、全世界株配当貴族指数オナシャス!
良いETFですが、ちょっぴり残念なETFなのであります・・・(^^💦
※本記事は管理人の主観に基づく個人的見解です。最終判断はご自身の責任にて行われるよう、お願い致します。