2022.01.29リライト
こんにちは!
きんぎょです。
本日は、またまた「高配当系ETF」をご紹介致します。
皆さん、このETFはご存じでしたか?
1494 One ETF 高配当日本株
1494 One ETF 高配当日本株
今までご紹介してきた「高配当系ETF」は、単純に「配当利回り」に注目していたものばかりでした。
しかし、このETFはというと、「増配力」に重きを置いたETFとなっており、「S&P/JPX 配当貴族指数」という指数に連動するETFとなっています。
配当貴族!?
なんか凄そう!
配当貴族とは、長期にわたり毎年配当を増やしている企業を指します。
配当貴族銘柄としては、「米国株」の下記銘柄などが有名ですね。
■米国の配当貴族銘柄
①マクドナルド
②コカ・コーラ
③3M
④P&G
・・・他多数
上記の企業群は、30年も40年も継続して増配を達成しており、正にバケモノ企業!
このように、株式先進国の米国では超長期にわたって増配を続けている企業が多数あり、その中でもS&P500の構成銘柄のうち25年間連続して増配している優良大型株のパフォーマンスを測定する「S&P500配当貴族指数」などが有名です。
そして、このような「増配企業に着目した指数」に連動するETFとして、つとに有名なものが、バンガード社が運用するETF、「VIG」です!
「VIG」は、全世界株の「VT」や、米国株の「VTI」などに比べると、株価上昇率では見劣りしますが、増配という継続的な配当ポテンシャルの高さから、我々配当投資家の間では根強い人気を誇っています。
きんぎょも「増配株」投資したい~!
しかし、「VIG」などのETFは外国口座を経由しなければ購入できません!
きんぎょもSBI証券で外国株口座は開設してはいますが・・・なんかめんどクサい!
口座2つ分資金管理すんのめんどう~
できれば日本株口座で・・・しかも東証ETFで・・・何とか「増配投資」できないものか・・・
そんなあなたに朗報です!
さすがに「米国株の増配ETF」はありませんでしたが・・・なんと東証ETFにも「日本の配当貴族指数」に連動するETFが上場しているのです!
それがこちらだぁ!
1494 One ETF 高配当日本株
ETFの概要
最新の月報から、ETFの各種内容を確認してみましょう!
1494 One ETF 高配当日本株
(2021.12.30時点)・純資産額・・・165億円
・信託報酬・・・0.28%(税抜き)
・利回り・・・3.59%
・決算期・・・4・10月
・上場日・・・2017.05.23
・管理会社・・・アセマネOne
既に設定から4年以上経過しており、それなりの運用実績を誇ります。
純資産額も100億円を超えており、それなりに資金も流入している模様です。
信託報酬は「0.28%」と、劇的に安くはないですが、投資信託に比べたら格段に低額ですし、ニッチな指数であることを考慮すれば、十分なレベルといえましょう!
ただ、せっかくの増配系(≒配当系)ETFなのに、分配が年2回というのが少し残念です・・・(´;ω;`)
ていうか、配当系に限らず、ETFの分配は全部年4回にしやがれ!
日本株の配当貴族指数とは!?
ここで、肝心な「日本株の配当貴族指数」とは何かを確認しましょう!
その指数とは、
「S&P/JPX 配当貴族指数」です!
■S&P/JPX 配当貴族指数とは
S&P/JPX配当貴族指数とは、S&Pダウ・ジョーンズ・インデックス、株式会社日本取引所グループおよび株式会社東京証券取引所が公表する株価指数です。
東証株価指数(TOPIX)の構成銘柄のうち10年以上毎年増配しているか、安定した配当を維持している40~50銘柄を対象とし、配当利回り加重平均を用いて2006年7月31日を基準値100として計算されています。
なんか凄そう(。・ω・。)ノ♡
と、まぁ、この指数は、一部の間で熱烈なファンを持つ、かの「配当貴族」指数です。
他の高配当系のETFは、単純に利回りの高い順とかでスクリーニングした銘柄を採用していますが、このETFは「10年以上毎年増配しているか、安定した配当を維持している」銘柄で構成されています。
あれっ!?
こっちは「10年以上」の増配なの!?
米国株は「25年以上」だったのに・・・
うっ・・・
そうなのです!
前述した米国の「S&P500配当貴族指数」は「25年以上の増配企業」が対象ですが、日本ではそれが「10年以上」とハードルが低くなっているのです!
え~!?どうして!?
・・・
投資する方からしたら、ハードルが高い方がいいでしょ!?なんでわざわざ「10年以上」にしちゃったの!?
・・・
出目金くん・・・
どうやら君は、少し知り過ぎてしまったようだね・・・
なぜ日本の配当貴族指数は、米国と違い「10年以上」となったのか・・・
それは・・・
日本では25年以上も増配している企業がほぼ無いからです!
えっ!?そうなの!?
もし仮に、日本の配当貴族指数を「10年以上」から米国と同じ、「25年以上」に変更したらどうなるでしょうか・・・
■新・S&P/JPX 配当貴族指数
構成銘柄・・・
①花王(増配30年以上)
・・・
・・・
・・・
・・・
・・・以上!
・・・
このように、指数の要件を「25年以上」にしてしまうと、現状の日本株では「花王」のみとなってしまい、指数として機能しなくなってしまうのです!
米国株って凄いんだね・・・
「10年以上」は大人の事情なんやで!
構成銘柄は!?
気を取り直して、最新の月報から構成銘柄を確認してみましょう!
1 住友大阪セメント・・・3.06
2 電源開発・・・2.91
3 ENEOS・・・2.91
4 夢真ビーネックス・・・2.86
5 武田薬品工業・・・2.68
6 日本電信電話・・・2.64
7 住友林業・・・2.49
8 オートバックスセブン・・・2.43
9 宇部興産・・・2.42
10 インフロニア・・・2.39・・・他40銘柄
あれっ!?
花王入ってないんだ・・・
ホームページに「全組入れ銘柄」の情報がなかったんで何とも言えませんが、てっきり花王は上位に食い込んでいると思ったのに意外です・・・
「配当利回り加重平均」という組み入れ方法のようなので、利回りが高い順で組み入れているということでしょうかね?
配当利回りは!?
3.52%(2021.11.14時点)
なんか・・・
結構高いですね・・・
「増配重視=高配当」ではないから、てっきり利回り自体は大したことないと思っていたんですが・・・これは嬉しい誤算というやつですね(^^♪
この配当利回りでこの先も増配を続けていってくれるならば、なかなか安定した配当系ETFといえます!
まとめ
きんぎょもこのETFを買っていました。
しかし下記の理由から、現在は継続購入を断念しています・・・(´;ω;`)
・配当が年2回しかないこと
・1口当たりの基準価格が高いこと
・出来高が少ないこと
・他でもいっぱいETFを買っていてお金が足りなくなってきたこと
連動指数は魅力的で、現状の東証では「唯一無二」なんですが、やはり出来高が少ないことがネックです。
マーケットメーカーが入っているので、極端なスプレッドはない感じですが、少ない時だと1日50口ぐらいの出来高しかありません・・・
あと1単位20000円ぐらいするのが地味に不便です。
この規模の価格だと、きんぎょ得意の「隔週コツコツ買い」ができない・・・
最近は不人気ETFの償還が相次いでいるので、このままだともしかしたら・・・ということも考えられます。
10口くらい買って寝かせておくのは「あり」かと思いますが・・・
良いETFですが、ちょっと残念なETFです。
米国や欧州の「配当貴族指数」ETFも出して~お願い!