2024.07.27リライト
こんにちは!
きんぎょです。
頻繁に記事にしている通り、きんぎょは「REIT」が大好物であります(^^♪
毎月配当生活を目論むきんぎょにとっては、「REIT」というアセットクラスは欠かすことができない重要なツールなのであります!
但し、こちらも再三申し上げている通り、「REIT」の個別銘柄に投資することは資金的にもリスク的にも問題があるため、きんぎょは「REIT」への投資は「REIT-ETF」を通して間接的に投資しております!
REIT-ETFに投資することによって、REITの個別株に投資した場合と比べて、より幅広く分散できるため、個別銘柄特有の「減配」などのリスクを低減できるのであります!
ポートフォリオの2割ぐらいは「REIT-ETF」に投資してるんやで~!
REIT-ETFは分配頻度も高いから良いよね(^▽^)/
このように、配当重視のインカムマニアに全力でオヌヌメしたい「REIT-ETF」ですが・・・
いったいどのETFに投資すればよいのでしょうか!?
現在東証には「REIT-ETF」は、全部で「22種類」が上場しております!
その中において、最もスタンダードである「東証REIT指数」に連動している「東証REIT-ETF」は、全部で「10種類」が上場しております!
え~!?
10種類も上場しているの~?
でも「同じ指数」に連動しているなら、どれも同じなんじゃないの~!?
か~!
これだから違いが分からない単細胞な出目金は困るんだ!
同じ指数に連動していれば、一般的な理解では各商品自体には差はでない・・・とお思いですよね!?
果たしてそうなのでしょうか!?
今回は、東証に上場している「東証REIT-ETF」の内容を比較・検証し、最も優れているETFを探っていきたいと思います(^▽^)/
きんぎょも気になるぅ~!
東証REIT-ETF
それでは、個々のETFを確認する前に、東証に上場している「東証REIT-ETF」を一覧にして確認してみましょう(^^♪
■東証REIT-ETF(コード順)
コード 名称 1343 NEXT FUNDS 東証REIT指数連動型上場投信 1345 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型 1398 SMDAM 東証REIT指数上場投信 1476 iシェアーズ・コア JリートETF 1488 iFree ETF-東証REIT指数 1595 NZAM 上場投信 東証REIT指数 1597 MAXIS Jリート上場投信 2552 上場インデックスファンドJリート(東証REIT指数)隔月分配型(ミニ) 2555 東証REIT ETF 2556 One ETF 東証REIT指数
一見すると、全部同じに見えるけど・・・
ていうか、中身は全部同じなんやで~!
同じ指数に連動しているので、当然リターンは同じになるはず(信託報酬差のみ)なので、一見すると、どのETFを選んでも同じだと思うかもしれません!
しか~し!
ETFに限らず、投資商品は一見すると同じ商品に思えても、よくよく確認すると利便性などが大きく異なることが多々あるのであります!
今回は、上記に記載するETFたちを、「きんぎょ独自の視点」により、格付けしていきたいと思います(^▽^)/
■きんぎょの格付け審査項目
①資産規模
規模が多いほど評価
1000億円以上は欲しい所
②流動性
・マーケットメイクの有無
・日々の出来高の多さ
個人投資家レベルの資金力で取引に支障がないかによって評価
③スプレッド
価格提示幅が狭いほど評価
±0.1が一つの基準
④信託報酬
コストが低いほど評価
投資信託よりは低コストかどうかが分かれ目
⑤分配頻度
分配月が多いほど評価
年4回は欲しい所
⑥売買単位
1取引ごとの売買単価の低さに応じて評価
1万円以下での取引が理想
⑦トラッキングエラー
乖離が少ないほど評価
上記の審査項目にて、各ETFを評価していきます!
最終的に点数を総合し、最も評価が高かったETFを「キングオブ・東証REIT-ETF」として認定致します\(^o^)/
キングオブ・東証REIT-ETF!?
ダサすぎワロタwww
さぁ~!
果たして「キングオブ・東証REIT-ETF」の座に就くのは、いったいどのETFなのか!?
さっそく確認していくよ~!
※2024年7月26日時点の情報とし、記事更新前の2022年7月時点とも対比してあります
①資産規模
①資産規模
順位 銘柄 純資産額 2022年7月 2024年7月 1位 1343 NEXT FUNDS 4,375億円 4,629億円 2位 1476 iシェアーズ 3,243億円 3,448億円 3位 1488 iFree上場投信 1,951億円 2,094億円 3位 1597 MAXIS 1,697億円 2,074億円 5位 1595 NZAM 1,970億円 1,970億円 6位 1345 上場インデックスファンド 2,082億円 1,636億円 7位 2556 One ETF 1,023億円 1,271億円 7位 1398 SMDAM 998億円 1,169億円 9位 2555 シンプレクス 473億円 576億円 10位 2552 上場インデックスファンドミニ 273億円 409億円
1位は、「圧巻の4000円億円以上」の純資産を誇る「1343 NEXT FUNDS」です!
2位の「1476 iシェアーズ」も「3000億円以上」と、なかなかの規模を誇ります!
今後も安定的に運用していくには、少なくとも「1000億円」クラスの規模は欲しい所であります!
どのETFも、パッと見は結構な純資産額なんやで~!
日銀のETF買いの影響もあるかも!
REITの価格は2年前から軟調が続いており、価格自体はかなり下落しているのですが、純資産は反対に微増しているので、ここ数年でそれなりの資金がREIT市場に流入していることが伺われます(^^♪
②流動性
②流動性
順位 銘柄 MM制度 平均出来高 MM制度 2022年7月 2024年7月 1位 1343 NEXT FUNDS 〇 22,069万円 81,084万円 2位 1476 iシェアーズ 〇 15,179万円 21,351万円 3位 1488 iFree上場投信 〇 1,109万円 15,035万円 4位 1597 MAXIS 〇 700万円 10,113万円 5位 1345 上場インデックスファンド 〇 1,348万円 9,482万円 5位 1595 NZAM 〇 1,523万円 8,822万円 5位 2556 One ETF 〇 328万円 8,004万円 8位 1398 SMDAM 〇 12万円 3,215万円 8位 2555 シンプレクス 〇 24万円 2,234万円 10位 2552 上場インデックスファンドミニ 〇 29万円 292万円
上表の出来高は、「1日当たりの出来高」となります!
いくら純資産額が大きくとも、出来高が伴っていなければ、市場でまともに取引できません!
我々個人投資家は資金量が少ないため、機関投資家並みの出来高は不要ですが、最低でも1日当たり「数百万円規模」の取引は欲しい所であります!
「1343 NEXT FUNDS」は、平均の出来高が「8億円」を超えており、流動性の問題は皆無といえるでしょう!
その他、2位から5位にかけても平均出来高が1億円前後と、かなり安定しているといえます!
2年前との対比を見ても、どのETFも基本的に出来高が爆増しており、REIT市場の活況が伺えます!
少なくとも、毎日の出来高が「数千万円以上」あれば、取引上はほぼ問題ないといえるのではないでしょうか!?
純資産額の多さとは、必ずしも比例しないんやで~!
1日の出来高が「数十万円」じゃあ、安心して投資できないよぅ・・・(´;ω;`)
③スプレッド
③スプレッド
順位 銘柄 スプレッド 2022年7月 2024年7月 1位 1343 NEXT FUNDS 0.060% 0.050% 2位 1476 iシェアーズ 0.090% 0.060% 3位 1597 MAXIS 0.120% 0.080% 3位 1398 SMDAM 0.130% 0.080% 5位 1345 上場インデックスファンド 0.110% 0.090% 5位 1488 iFree上場投信 0.110% 0.090% 5位 1595 NZAM 0.120% 0.090% 8位 2556 One ETF 0.130% 0.110% 9位 2552 上場インデックスファンドミニ 0.560% 0.120% 10位 2555 シンプレクス 0.200% 0.160%
②の流動性にも関係ありますが、取引する際に「買値」と「売値」の提示にあまりにも開きがあると、取引する際に不利になりかねません!
その「買値」と「売値」の乖離具合を現すのが、いわゆる「スプレッド」であります!
個人的には、REIT-ETFであれば、「±0.1%台」であれば優秀かと思っております!
この中でもやはり、「1343 NEXT FUNDS」と「1476 iシェアーズ」は「0.1%以下」の数値を叩き出しており、安心して取引ができると考えられます!
まぁ、この辺はぶっちゃけ下位以外はダンゴやで~!
上位であれば、あんまり気にしないでいいかも!?
2年前と比べ、純資産・出来高の増加に伴いスプレッドの幅も縮小している模様です!
④信託報酬
④信託報酬(税抜き)
順位 銘柄 信託報酬 2022年7月 2024年7月 1位 1597 MAXIS 0.145% 0.145% 2位 1476 iシェアーズ 0.150% 0.150% 3位 1343 NEXT FUNDS 0.155% 0.155% 3位 1488 iFree上場投信 0.155% 0.155% 3位 2556 One ETF 0.155% 0.155% 6位 1398 SMDAM 0.220% 0.220% 7位 2552 上場インデックスファンドミニ 0.245% 0.245% 7位 2555 シンプレクス 0.245% 0.245% 9位 1595 NZAM 0.248% 0.248% 10位 1345 上場インデックスファンド 0.300% 0.300%
長期保有であれば、投資先ETFのコストが低いに越したことはありません!
特に、最近は投資信託でも低コスト化が進行しており、REIT投信の中でも、最も低コストなものは「0.17%(税抜き)」というレベルになっております!
少なくともETFに投資する優位性として、投資信託よりも低コストであることが求められるところであります!
上表の中では、最安値の「1597 MAXIS」を筆頭に、2位「1476 iシェアーズ」、同列3位の「1343 NEXT FUNDS」「1488 iFree ETF」「2556 One ETF」と、投信よりも低コストなETFを選ぶとよいでしょう!
極論云うと、投信よりコストが高いETFに存在価値ないんやで~!
そ、それは極論過ぎるかも・・・(´;ω;`)
⑤分配頻度
⑤分配頻度
順位 銘柄 分配頻度 2022年7月 2024年7月 1位 1345 上場インデックスファンド 6回 6回 1位 2552 上場インデックスファンドミニ 6回 6回 3位 1343 NEXT FUNDS 4回 4回 3位 1476 iシェアーズ 4回 4回 3位 1488 iFree上場投信 4回 4回 3位 1595 NZAM 4回 4回 3位 1597 MAXIS 4回 4回 3位 1398 SMDAM 4回 4回 3位 2556 One ETF 4回 4回 3位 2555 シンプレクス 4回 4回
分配頻度については、東証ETFは「年2回」の頻度が多い中で、REIT-ETFは基本的に「年4回」の頻度が標準となっております!
その中でも「1345 上場インデックスファンド」と「2552 上場インデックスファンドミニ」は「年6回」の分配となっており、頭一つ抜き出ている格好となります!
「年6回」は魅力的だけど・・・
「1345」と「2552」は、他の指標がイマイチなんやで~💦
⑥売買単位
⑥売買単位
順位 銘柄 単位 最低購入額 2022年7月 2024年7月 1位 1476 iシェアーズ 1口 1口 1,773円 1位 2552 上場インデックスファンドミニ 1口 1口 1,842円 1位 1488 iFree上場投信 10口 1口 1,769円 3位 1343 NEXT FUNDS 10口 10口 18,465円 3位 1398 SMDAM 10口 10口 17,585円 3位 1595 NZAM 10口 10口 17,435円 3位 1597 MAXIS 10口 10口 17,610円 3位 2555 シンプレクス 10口 10口 17,520円 3位 2556 One ETF 10口 10口 17,510円 10位 1345 上場インデックスファンド 100口 100口 173,100円
優良なETFであっても、1回あたりの最低購入額が高すぎると、中々投資を継続しづらいものであります!
理想を言えば、1単位当たり「数千円」から購入できれば、我々のような個人投資家も手を出しやすくなるといえるでしょう!
そういう意味では、1単位当たり「2,000円」という小額から投資できる「1476 iシェアーズ」と「2552 上場インデックスファンドミニ」は、試しに投資してみるにはお手軽な投資額といえます!
また「1488 iFree上場投信」については、前回時点では「10口」単位での売買だったものが、最近になって「1口」単位に変更となり、投資しやすくなりました(^^♪む
一般的には、「10口単位、2万円」が標準のように思えます!
まぁ「S株」とかで、無料で端株取引もできるから、あんまり気にする必要ないかもだけどね~!
でもやっぱり、できればちゃんとした単元で取引したいよ~💦
⑦トラッキングエラー
⑦トラッキングエラー
順位 銘柄 乖離率 2022年7月 2024年7月 1位 1343 NEXT FUNDS 0.340% 0.050% 2位 2552 上場インデックスファンドミニ 0.560% 0.080% 3位 1345 上場インデックスファンド 0.250% 0.100% 3位 2555 シンプレクス 0.410% 0.100% 5位 1476 iシェアーズ 0.380% 0.140% 6位 1398 SMDAM 0.310% 0.150% 7位 1488 iFree上場投信 0.360% 0.180% 8位 2556 One ETF 0.270% 0.190% 9位 1597 MAXIS 0.360% 0.200% 10位 1595 NZAM 0.260% 0.240%
投資したETFがきちんと指数に沿った運用がなされているのかは、投資する我々にとっても気になるところであります!
きちんと資金を投入していても、全く指数に連動しない商品などは意味がないですからね(^^♪
個人的には「±0.5%」の範囲であれば合格点であると考えます!
純資産が多いほど連動効果が高いのかと思いましたが、意外にも「1345 上場インデックスファンド」が上位なのは驚き(!?)ですね(^^♪
もしかして、流動性が低い方が、資金移動がないから運用が安定するってこと!?
それは盲点なんやで~💦
純資産や流動性の向上により、2年前と比べると全体的に乖離率が劇的に改善されており、投資するにはどれも問題ないレベルといってよいのではないでしょうか!?
気になる総合順位は!?
さて、それぞれの項目でのランキングを発表して参りましたが、最後にすべての項目を足した「総合力」の最終結果を発表致しましょう(^^♪
■付与ポイントの注意
① 1位は10点、2位は9点・・・というように、順位によって1点ずつ差をつけております
② 同率の場合は点数も同じ
③ 個人的に「①資産規模」「②流動性」「④信託報酬」は他よりも重要度が高いため、得点を2倍にし、20点満点(2点単位)で計算しております
④ 合計100点満点での計算
さぁ!
それでは!
栄えある「キングオブ・東証REIT-ETF」はどの銘柄か!?
オープン・ザ・プライス!
ダラララララララ・・・
・・・
ダラララララララ・・・
ドキドキ・・・
ダラララララララ・・・
・・・
ダダダン!!
!?
栄えある「キングオブ・東証REIT-ETF」はこちらです!
ジャカジャン!
1343 NEXT FUNDS
総合得点 91点/100点
\(^o^)/
うぉぉおぉぉぉぉぉぉ!
凄~い!
9割以上だから、かなりの高得点だよ~!
全銘柄の順位と得点は以下のとおりです(^^♪
■総合得点表
順位 銘柄 総合得点 2022年7月 2024年7月 1位 1343 NEXT FUNDS 87 91 2位 1476 iシェアーズ 87 87 3位 1488 iFree上場投信 64 76 4位 1597 MAXIS 66 75 5位 2556 One ETF 60 57 6位 1595 NZAM 67 52 6位 1398 SMDAM 45 52 8位 1345 上場インデックスファンド 61 49 9位 2552 上場インデックスファンドミニ 22 43 10位 2555 シンプレクス 28 42
う~む・・・
1位の2銘柄は「頭一つ」飛びぬけているんやで~!
意外と接戦だったね!
まとめ
いかがでしょうか?
キングオブ・東証REIT-ETFの発表・・・
J-REIT-ETFに投資する際の一助になったでしょうか(^^♪
上記の「ポイント表」は、あくまで機械的に順位に沿ってポイントを付けたにすぎず、正確な評価を反映できていないかもしれません!
ホントはもっと、中身についての評価点も加えたかったんやで~💦
この方法だと、5位と6位で中身に明らかに差があっても「1ポイント」差しか生じないからね!
しかしながら、大まかなランク付けとしては参考になったのではないでしょうか!?
きんぎょのオヌヌメとしては、まず初めに投資するのであれば、やはり1位の「1343 NEXT FUNDS」か「1476 iシェアーズ」をオヌヌメしたい所であります(^^♪
「利便性のiシェアーズ」か、「規模のNEXT FUNDS」なんやで~!
どっちも僅差だから、好みでいいと思うよ~!
メインのETFはこの2つとして、後はお好みで、分配月を考慮しながらバランスよく買い付けるのもアリだと考えます(^^♪
REIT-ETFにバランスよく投資すれば、毎月分配型のポートフォリオを簡単に作れるで~!
でも下位5つには投資しない方がいいと思うよ~(^▽^)/
皆様も、これを機に「東証REIT-ETFライフ」・・・
始めてみてはいかがでしょうか(^^♪
ETF推進協会
会長 きんぎょ
※本記事は管理人の主観に基づく個人的見解です。最終判断はご自身の責任にて行われるよう、お願い致します。